2012.10.13 燧ケ岳 (前編) [尾瀬]
7月以来の燧ケ岳です。
またまた、日付が変わる前に自宅を出て、のんびり向かいました。
【AM4:40】 尾瀬御池着です。
車の外気温表示で摂氏4℃! さぶ~デス。
天候が当初の予想より良くなさそうなので、少し様子見を兼ねて仮眠する事にしました。
【AM6:00】 尾瀬御池出発。
バスに乗って沼山峠に向かう人、燧ケ岳登山へのルートに向かう人がポツリポツリ。
迷いましたが、登る事にしました。
傘をさすほどではありませんが、それでも霧雨よりちょっと強くなったり、弱くなったり・・・
樹林帯の中を歩いている間はさほど気にならないので、傘無しで歩きます。
【AM6:55】 広沢田代到着。 視界悪し。 100m無い位です。 ほぼ素通り。
白いガスの中、淡々と歩いていきます。
広沢田代⇔熊沢田代間、相変わらず視界不良。真っ白です。
ここからは、条件が良ければ、広沢田代と会津駒方面が望めるのですが・・・残念です。
頭の中は、昨年7月に見た景色が思い浮かびます。 (↓右)
→800×520
【AM8:00】 熊沢田代着。
雨風がちょっと強くなってきて、気温も下がっているように感られました。
雨具を着込んでから、樹林帯に逃げ込むように歩き出します。
こんな状況なので、立ち止まるとすぐに寒くなります。
紅葉した葉は雨や霜で、ところどころくすんでいました。
後ろから来る方たちも、ただ黙々と歩いて山頂を目指します。
こんな日もあります。 受け入れましょう。
→360×480
最初のガレ場に差し掛かった時、白いものがあちらこちらに目立つようになってきました。
→270×360 →480×360 →480×360
ふたつ目のガレ場を登りきって俎板嵓直下に出ると、霧氷で白くなった松の葉や木々がとても綺麗で、
後ろから来る人たちも、ほとんどがその前で記念撮影をされていました。
自分も2組ほどカメラのシャッターを頼まれました。
まさに、くすんだ紅から白い別世界に飛び込んだ感覚です。
【AM10:25】 俎板嵓着。(↓右)
寒いのですが写真を撮りつつ登ってきたので、少し時間がかかりました。
この俎板嵓では、多くの方が休んでられて、そしてこの天候の為に、ここで柴安嵓行きをあきらめて下る方の姿も
見受けられます。
雨は降っていないのですが、依然として風があって、そのくせしつこい雲がまとわりついている感じです。
自分も迷ったのですが、柴安嵓に向かう事にしました。
→480×360 →640×480
柴安嵓へは一旦下って登るわけですが、そのルートは吹き付ける風がより強く感じられて、
その分、霧氷が作る白い光景も迫力ありました。 ここも写真を時々撮りつつ。
→360×480 →360×480 →360×480
鞍部へ降りて水平になると、風が少し弱くなりました。
また、笹の茂っている間から突き出た他の木の枝先に、霧氷が付いて白い花を咲かせている様にも見えます。
【AM11:00】 燧ケ岳(柴安嵓)山頂到着。
俎板嵓に比べると、人の姿は数えるほどしかいませんでした。 風も強いです。
この先のことを考えて、カロリーメイトを食べながら、熱いお茶と共に流し込みます。
→飲んでいるそばから、単に温かめなお茶に・・・。
何気に気温表示を見たら、"1.9℃!" だと。 こりゃぁ、もう冬山ですね~。
→480×360
体が冷えすぎないうちに下ることにしました。 尾瀬沼経由で戻るにはちょっと遅い気もしましたが、
毎回おなじみの、沼尻経由で戻ることにしました。
【AM11:45】 燧ケ岳(柴安嵓)山頂より出発。
【PM12:00】 俎板嵓直下。(通過)
記事が長くなりましたので一旦切ります。 続きは後編へ
2012.07.22 燧ケ岳へ part.2 下山・帰路編 [尾瀬]
part.1 登頂編 より続きです。
時折、弱い雨が降ったり止んだりの天気が続いています。
展望は相変わらず利きませんが、オコジョも見れたので、下山開始しました。
例によって、道中時々写真を撮りつつ 山頂・柴安嵓→俎板嵓→沼尻へと向かいます。
降っているのか止んでいるのか、分からないくらいの弱い雨です。
花に付いた水滴も何か飾りのようにも見えました。
→640×480 →480×360 →360×480
【9:15】
俎板嵓から下ってきて、長英新道との分岐点に着きました。
この辺まで来ると、虫がまとわりつくようになってきたので、蚊取り線香を取り出してぶら下げ。
しかしながら、ブヨ(ブユ)と蚊の2重攻撃で、ブヨはまだしも、蚊が強力でした。
下はスポーツタイツをはいているのですが、油断していると、編み目の間から吸血管を差し込まれて
チューチューされるようです。 4~5箇所やられました。
これで、線香が無かったらと思うと・・・。 念のため持ってきて良かったです。
ここからは、沼尻に向かって下る "ナデッ窪" を使います。
→360×480 →360×480
御前橘(ゴゼンタチバナ)
【10:30】沼尻平
ようやく下り終えて、沼尻平まで来ました。 チングルマは、花が終わって実の季節。
水滴の付いた様子が綺麗で、同じような写真を何枚も撮ってしまいました。
木道にはさまれて、寂しくゼンテイカ(ニッコウキスゲ)。
ナガバノモウセンゴケ、マルバノモウセンゴケ。
この沼尻平は、尾瀬沼の周りでは唯一池塘のある地点です。
秋の紅葉シーズンには、ヒツジグサの葉が紅く染まって綺麗です。 → 2010.10.16に撮ったもの
【11:25】沼尻休憩所
相変わらず人が多くて賑やかでした。 なんとか人が写りこんでいないものを数枚。
【12:05】沼尻出発。一路大江湿原へ
この時は雲間から強烈な太陽の陽が射して少し暑いくらいです。 ↓は、紅葉唐松(モミジカラマツ)
【12:40】長英新道との分岐点。通過。
【12:50】大江湿原・三本カラマツ付近。
木道に挟まれてアザミ。(左下)
時期的にはゼンテイカ(ニッコウキスゲ)の見頃ですが、今年はシカの食害や、蕾を付ける時期の低温の
影響とやらで黄色い絨毯は見れませんでした。(下中央)
風も出てきて、そろそろカメラのバッテリ警告も出始めたので、節約しつつ撮り続けます。
→360×480 →640×480 →640×480
ハッキリしない天気で、傘をさしながら歩く人の姿も。
今回は、黄色い絨毯ならぬ緑の絨毯で、夏の尾瀬を感じました。
大江湿原を振り返って。(ハイアングル)
【PM2:30】御池駐車場着。
今回もミュージアムに立寄る時間が無いので、お土産を買って帰路へ
数年前館内に立寄った際には、大画面に映し出される美しい尾瀬の映像に改めて魅力を感じたものでした。
時間のある方は是非。
駐車場の傍にはアザミの花が風に揺れていました。
→480×360 →ミュージアム案内表示 →360×480
途中、立寄り湯は何箇所かありますが、自分のお気に入りは "駒の湯" です。
露天もあって、川のそばにあるので流れの音も聞こえて、癒されます。
全体的に雨模様の行程でしたが、そんな冷え気味の体にも、熱すぎずやわらかい湯で
程よい余韻に浸ることが出来ました。
次回は、秋にのんびりと来たいと思います。
2012.07.22 燧ケ岳へ part.1 登頂編 [尾瀬]
雨の日だけど、燧ケ岳登山です。
予報では天候は芳しくなく、土曜日か日曜日か迷ったのですが、結局日曜日にしました。
いづれにしても展望は望めそうも無いので、気持ちを切り替えてトレーニングのつもりで。
今回は、尾瀬御池 → 燧ケ岳 → 尾瀬沼 → 尾瀬御池というコースです。
現地に到着してからも雨が止む気配は無く、傘をさしながら暗い中をヘッドライトを点けて淡々と歩きました。
【AM3:50】 尾瀬御池出発
【AM4:30】 広沢田代着。 ようやく周囲が徐々に明るくなり始めました。 この日初めてのショットです。
暗めに写っていますが、見た目もこんな感じです。 雨が降っていてガスっていて、人の姿も無く、
不気味と言うか・・・ と、考えると怖くなるので先に進みます。
綿花畑のような光景。 雨に濡れてふわふわ感は無いですが、それでも少し幻想的です。 ワタスゲ。
このルートは、木道(階段)や露岩帯の登山道が交互に現れる感じです。
で、この間(広沢田代から少し先)で登っている最中に、登山道右脇の藪の中で、
突然何かが落ちてゆく(逃げてゆく?) 大きな音が~。 音からして、かなり大きな"物"と思われますが・・・。
この時ばかりは、熊よけの鈴を鳴らしながら歩いていた自分にすごく感謝!
あれは何だったのでしょうか~、音の大きさや続いている感じから熊だったのでしょうか。
見たわけじゃありませんが。 きっと熊ですよね~、怖~い。
鉢合わせしても、逃げ場が無いので、そのまま止まらずに先へ進みます。
→440×330
雨で、巨大ナ〇ク〇も。 危うく踏むところだった~
→360×480
【AM5:40】 熊沢田代到着。 相変わらず、人の姿はありません。 気持ちガスが薄くなってきたような・・・
ここでは金光花(キンコウカ)がそろそろシーズン入りのようです。 雨の雫が付いてキラキラ。
木道の脇に見える黄色いものはすべて金光花です。
小休止の後、出発。
→480×360 →360×480 →640×480
熊沢田代から少し登って、振り返る。 ガスは薄くなってきたようですが、まだまだ白い世界です。
本来ならば、登ってきた方向に、会津駒ケ岳も望めるのですが、今日はダメですね。
ちなみに、昨年7月23日はこんな感じで非常に良く見えました。 → 800×560
稚児車(チングルマ)や、赤物(アカモノ)。 特にこのチングルマはシーズンなので、よく目にしました。
→360×480
この後山頂までは、沢道やガレ場を通過します。
キックステップが効かない、ほぼ氷状の箇所もありました。
【AM7:20】 俎板嵓(2,346m峰) 通過。
【AM7:40】 山頂・柴安嵓(2,356m)に到着。
この時点で人の姿は無く、とても静かです。 弱めの風が時折吹く感じです。 霧雨が降ったり止んだり。
気温は、約14℃。 展望は予想通り利きません。 ガスの中にいるようで、視界は10~15mくらいでしょうか。
写真に撮る事は出来ませんでしたが、"オコジョ" がひょっこり現れました。
すばしっこくて、撮ろうとしたら、岩陰に隠れてしまって、そうかと思うと、また少し離れた別の所から
姿を見せたりしました。
これで、生オコジョを見るのは2回目でしょうか。 1回目は、三平下で休んでいる時でした。
その姿は小さくて可愛らしいのですが、気性は荒いそうです。
→240×480(山頂碑のみ別撮り)
そんなやり取りをしている間に、2名の方が来られました。 入れ替わりに下山開始する事にしました。
part.2 へ続く