2012.09.15 鳥海山 (後編) [山形県 鳥海山]
鳥海山(2,236m)・後編です。
御室小屋の近くで休憩していましたが、この日は余程作業が立て込んでいるのか、
ヘリがこの小屋と下界とを行ったり来たりしていて、エンジン音が近づく度に周りにいる登山者も興味深げに
見ていました。 それにしても近かったです~。
買って間もないスマートフォンで初めて動画も撮ってみました。
勝手が分からず、動画向けアスペクト比ではありませんが、ご興味があればどうぞ。
*音声アリです。ボリューム注意。
→ ホバリングで荷降ろし中?(後半、撮影者がちょっとふらついて映像ブレます。) 24秒
→ 荷降ろし後、麓へ向かって行く 27秒
【AM10:00】 一息入れてから山頂へのルートに取り付きました。 *タイム記入もれの為アバウトです。
このルートは、今までに経験したことがないような登山道でした。
巨岩が重なった部分にペンキマーカーがしているだけなので、自分で、手がかり・足がかりになるような部分を
確認しながら登っていく感じです。 これが山頂まで続きます。
斜度もあって、振り返ると、もろに高度感も感じるので結構怖くて、そして、ヘリは近くで大きな音を立てているしで、
スリルがありました。 割と狭い場所も通過するので、荷物は小屋に預けてきた方が良かったかもしれません。
→360×480 →330×440
【AM10:40】 山頂到着。 *これもテキトー
時々人に道を譲ったりして、ヘリの作業も振り返りながら、山頂へは倍くらい時間がかかりました。
火山火口に当たる部分なので、その噴火の名残で岩が積み重なった部分がまんま山頂になっています。
まるで、賽の河原で石が積まれているのが巨大になったようなー。 と言えば分かり易いでしょうか。
山頂自体は・・・。 よく見かける、たとえば標識が地面に突き刺してあるのではなく、
巨岩にチョコンと"鳥海山"の板が置いてあるだけです。 しかも狭い! 畳数枚分しかない印象です。
下・一番左が山頂標識になります。 これを撮るのも順番待ちでした。
→480×360 →640×480(酒田市方面) →640×480(由利本荘市方面)
下の写真は、山頂からのパノラマ。 (スマホで3回レリーズ合成)
→ もっと大きく、別Windowはこちら
山頂のすぐ近くで、ちょっとした油断から手を擦りむいてしまいました。 手袋をしていれば防げた怪我です。
非常に、お恥ずかしい。
何をするわけでもないのですが、ここをまた降りなければならない事や、人が絶え間なく登ってきたりして・・・
側の岩の上で時間を費やしました。
登ってきた女性の方で、下りの事を考えるとちょっと切ながっている方も多かったです。
【AM11:20】 山頂を後に。
下りは登りとは逆の南側のルートを取りました。 こちらから登れば良かったです。 幾分、岩登りの部分が短いです。
このルートを登りに使う際は、小屋の裏側から道が繋がっているので、ご参考に。
【PM12:30】 一旦小屋近くまで戻って、一息入れてから、今度は下山ルートに向かいます。
下山ルートは外輪コースと言われる尾根道です。
山頂(新山)へのルートを途中まで戻り、そこからさらに分岐して、外輪の尾根へ向かって登ります。(下左)
【PM12:45】 尾根に登りきり、左に折れて もうひとつの頂、七高山に到着。
ここから山頂(新山)を拝んで、下山ルートへ戻ります。
→330×440 →330×440 →640×480(人が立っている所が山頂・別撮りzoomUP)
外輪コースから、御室小屋とさらにその向こうには外輪コースが回りこむように見えます。
外輪コースは、所々こういったパイプ梯子があります。 細かい登下を繰り返しながら緩やかに下っていく感じ。
ルート途中より。 千蛇谷や御田ヶ原,さらにその向こうには御浜小屋や下界が薄っすらと確認できます。
→640×480
→760×570
【PM 1:55】 千蛇谷への分岐点に到着。(前編はAM7:30に到着) 腰を下ろさずに、先へ急ぎます。
→360×480
【PM 2:10】 御田ヶ原への分岐点に到着。
折角来たのですから、ここからは来た道とは別ルートを選択してみます。
歩き始めてすぐ気がついたのですが、木道が延々と続いていて、そして人通りが少ないためか、傷みも無く、
綺麗な木道でした。
この道はホント気持ち良かったです。 鳥海湖を経由して御浜小屋付近まで登る事になりますが、
それを考えてもチョイスする価値はあると思います。
→640×480(ここから左へ向かいます) →640×480(木道が始まってすぐ。振り返ります) →480×640(延々と)
【PM 2:30ごろ】 鳥海湖の近くまで来ました。
この位置からは、鳥海湖を前景に山頂方向もフレームinできました。
残念ながら、山頂部分はガスで見えませんが、辿ってきた外輪コースの尾根はしっかりと確認できます。
【PM 3:00】 御浜小屋着。 上でのんびりし過ぎて予定が大幅に遅れています。 ここも素通り。
→480×640 →760×570(山頂自体は見えませんが下ってきたルートが) →270×360
小屋を過ぎてからは、先を歩いていた下山者を次々と追い抜き、速いペースで下ります。
道もなだらかな感じなので、膝への負担は少なくて済みます。
小屋から1時間も下らないうちに、鉾立の駐車場が見えてきました。
その向こうには少し街並みと、右側には仁賀保高原の風力発電群が確認できます。 (↓左)
【PM 4:10ごろ】 駐車場(鉾立)到着。
いやぁ~、それにしてものんびりしすぎました。 遅くとも3時くらいには到着するかなと予想していたのですが・・・。
下山編は、ポイントごとの写真を撮らずにバタバタな感じになってしまいました。 すみません。
上だけ着替えて一路麓へ向かいました。
→640×480 →640×480(駐車場より山頂方向)
今回、この鳥海山に登るのを決めたのが2週間くらい前で、旅館などは連休とあって、まったく予約が
取れませんでした。
暗くなってから眠い目をこすりながら帰るのも危険ですし、考えた末に近郊にキャンプ場があるのを思い出しました。
20年以上前に東北を旅行(自転車)した際に立寄ったことがあります。
ネットで調べてみたら、まだ存在していました。 しかも、綺麗に整備されて、一部のマニア(?)には好評のようです。
まずは、山から下って象潟(きさかた)の道の駅に向かいます。
ここは温泉浴場(4階)が併設されていて、この湯船につかっていた時、丁度夕日が沈む瞬間が見れました。
→ 道の駅 象潟
キャンプ場は場所がよく思い出せなくて、町の酒屋さんなどに聞いたりして、暗い中ようやく辿りつきました。
先客は居なくてひっそりとしています。 あまり知られてないからか、またはシーズンではないのか・・・
夜釣りと思われる車が数台と、遠くには漁火が見えていて、その光景を横目で見ながらテント設営。
設営し終わって、心地よい風が吹いている事に気がつきました。
イスに腰掛けて、遠くに漁火などを見ながらキンキンに冷えたビールを飲みます。 至福のひと時です~。
しばらくしてから、一台車がやってきて、降りて近づいてきた人が、
「良い場所ですね~! 下でご一緒させてもらっていいですか?」 と。
この日は結局、自分と、このやってきた方とだけでした。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
翌朝、波の音と漁に出る船のエンジン音で目が覚めました。 穏やかで長閑な良い朝です。
キャンプ場のすぐ側では、薄明の淡い色合いの空に鳥海山のなだらかな山容が浮かび上がっていました。
思わずその美しい光景に見とれてしまいます。 「あそこまで登ってきたんだよなぁ~・・・」
→800×360
ホント、良いキャンプ場でした。
テントサイトは芝が綺麗で、近くに水場とトイレがあるだけですが、逆にそれで十分です。
変にAC電源とか有ったりすると意味ないです。
顔を洗ってからテントを片付けて、そして帰路に着きました。
途中、酒田市内を観光がてら、ちょっと散歩して、ついでに朝食も頂き、
朝のさわやかな空気に体もリフレッシュされて、程よい余韻を感じつつ、再び新潟へ。
この日、連休なのであちこちの道が混んでいて、途中の道の駅ではどこも観光客でかなり混んでいました。
以上、長々とご覧いただきありがとうございました。
*前編は こちら
大きな地図で見る
2012.09.15 鳥海山 (前編) [山形県 鳥海山]
出羽富士こと 鳥海山(2,236m) に登ってきました。
この山ですが、ドライブなどで北方面に出かける度に目にしていて、いつかは登りたいと思っていました。
ようやく希望が叶いました。
移動が夜中という事もあって安全運転でのんびり向かったら、予定より大幅に遅れて駐車場(鉾立)に到着。
そこから見下ろす夜景がとても綺麗で、空には雲が無く満点の星空が広がっていました。
おかげで、登山の準備もせずに少し見入ってしまいました。 *一眼カメラがあれば、更に時間がかかった事でしょう。
【AM4:20ごろ】 鉾立駐車場より出発。
風が強くて、かなり寒いです。 体感温度は表示よりさらに下回っていると容易に想像できました。
30分ほど登ったところで、北の空が少しずつ色を変えてきました。 明けの明星も輝いています。
→640×480
→700×455
賽の河原の少し手前で着替えていたら、なんとオコジョ登場です。
例によって、すばしっこくて(&まだ薄暗い)、残念ながら写真に撮ることが出来ませんでした。
よほど自分に興味があるのか、茂みに逃げ込んだり、かと思ったらまた別の場所から姿を現したり、
時には、脱いだ服の上に登ってきたり。 少しの間遊んでくれて、癒されました~
【AM5:35】 賽の河原通過。 緩やかの登っていく登山ルートが見えます。 ↓左
【AM6:15】 御浜小屋(標高約1600m)に到着。 まずは小屋付近から由利本荘市方面を撮りました。 ↓右
→480×640
今回は新たな兵器。 スマートフォンも携行しました。
パノラマモードで撮影したのですが、これはなかなか使えそうです。
PCの方は、是非フルサイズでご覧頂く事をお勧めします。 画像下のリンクからどうぞ。
→別windowで拡大
小屋付近からは鳥海湖が見えます。
ここは毎年遅い夏を迎えますが、時期になると高山植物であふれかえるそうです。
是非見てみたいですね~お花畑。
同じく御浜小屋付近から、御田ヶ原(山頂)方向~鳥海湖~の180度パノラマです。
PCの方は、フルサイズ推奨。(笑)
→別Windowで拡大
【AM6:30】 小屋より出発。
風が強くて体温調節が難しいです。 長袖では暑すぎますし、半袖では寒いです。
ここで、アームカバー&ネックウォーマ装着。
はるか彼方に山頂が見え隠れ。 まだまだ先は長そう。 でも、幻想的でした。
先行する山ガールさんを配して、ちょっとスケール感UP!? *↓右
→480×360 →720×540
御田ヶ原から先は、一旦下って、再び八丁坂を登ります。
→480×640(石畳の下り) →480×640(遠くに八丁坂) →640×480(下ってきた坂を振り返る)
→640×480(七五三掛より山頂方面。 右端は先行する登山者)
まだ少しですが、花も咲いていました。
それにしても、風がなかなか弱くなりません。 日差しが暖かく感じるほどです。
→360×480 →480×360
【AM7:30】 千蛇谷への分岐点到着。
さすがにお腹が空いてきたので休憩です。
ここから山頂直下の御室小屋までは、標準タイムで約90分とあります。
見ると、これまでに比べて登りがきつそうですが、本当にそんな時間で着くのだろうか?、と、ふと思いました。
大きさを比べるものが無いので、スケール感が大きく感じてしまい、多少錯覚しているんでしょうね。 きっと・・・。
【AM8:10】 行動開始。谷へ下ります。
→640×480
一旦、千蛇谷へ下ります。 万年雪がまぶしいです。
この一帯は岩がゴロゴロしています。 ロープが渡してあるので、なんとかルートが分かりました。
→480×640
千蛇谷を通過して、後は山頂直下の御室小屋までの登りが続きます。
時に、ルートがジグザグに折れているので、見た目ほどきつくはありません。
が、今度は風がまったく無く、日差しが暑く感じられました。 写真を撮りつつ、だらだら登る事にしました。
→360×480
先行する登山者がルート上、左寄りに。 ↓左
→800×600
→360×480 →480×360 →360×480
渓を渡って登っていると、荷揚げ(下ろし)のヘリが上空を頻繁に飛んでいました。
登山ルートが渓沿いということもあって、ほぼ真上が飛行ルートのようです。
くれぐれも頭上で落とさないでね~。
→360×480 →360×480
【AM9:40】 山頂直下(御室小屋)に無事到着。
相変わらずヘリが飛び交っていました。 *試しにスマホで動画も撮ってみました(後編記事でUP予定)
画像は左から、山頂(新山)方向 / 御室小屋 / 外輪山コース(左の尾根)と登ってきた千蛇谷方面。
*山頂自体はここからは見えません。 ↓左
*千蛇谷コースを登ってくる登山者が画像の右寄りに1名 ↓右
→480×360 →480×360 →800×600
PCの方は、パノラマ画像が手っ取り早いかもしれません。 画像下のリンクからどうぞ。
→別Windowで拡大
◆≫≫≫ 大まかにコースの印象
・鉾立登山口 →(賽の河原)→ 御浜小屋 (マップ標準タイム:120分)
遠くから見える鳥海山の印象そのまんまです。 ハイキングもしくは散歩道のような、とてもゆるやかな登山道が
続きます。 かつ幅もあります。
コースのほとんどが、石を敷いてあるしっかりとした道です。 賽の河原手前から森林限界のような印象。
・御浜小屋 →(御田ヶ原)→(八丁坂)→ 七五三掛 (マップ標準タイム:60分)
ここからは普通に土が露出した部分や登山道に岩が混じった感じ。 しかし斜度はそれほどキツイ感じは
しませんでした。 御田ヶ原~八丁坂くらいまでは、再び石畳の道です。
・七五三掛 →(千蛇谷)→ 御室小屋 (マップ標準タイム:90分)
外輪コースとの分岐。本格的な登山ルートです。 一旦、急降下して谷を渡り、後は上を目指して登るのみ。
ここのエリアが一番の踏ん張りどころ。 のような気がします。
・御室小屋 → 山頂(新山) (マップ標準タイム:20分)
やっと小屋に到着。 と、安心したのもつかの間。 山頂(新山)への登りは注意を要します。
ペイントマークされている大岩を三点支持で確実の登る形になります。 高所が苦手な方はちょっと怖いかも。
ご覧いただきありがとう御座います。 お疲れ様でした。m(__)m 長くなったので、一旦区切ります。
後編 へ続く。